ゼロ君がトライアルに出てから、猫の甘甘突撃がなくなって淋しい~っと思っていたら、やってきましたデレデレ君。

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仮名はクッド君。今回は我が娘が命名しました。なんか意味あるの?と聞いたらcouldだそうです。canの過去形の。娘、中学生なのですがどうも苦手な単語のようで・・・。これを機に覚えようという魂胆。次来る子の仮名も娘の餌食になりそうです(^^;)

純血種のレスキューだけど皆同じ大切な命


さて、クッド君はロシアンブルーです。保護の経緯はブリーダー廃業であわや・・・という状況だったのを他団体がレスキューし、当会でお預かりしました。

少し前に募集していたロシアンブルーたちと同じ場所からです。

ブリーダー廃業・・・もうホントにいつまで経っても・・・。人間って奴は!って猫たちに申し訳なくなります。

もう20年ほど前になりますが、私の実家に3匹のジャパニーズボブテイルの兄妹猫がやってきました。私は独立していたのですが、実家はすでに2匹猫がいたし、いきなり3匹なんて不思議に思って経緯を聞きました。

事の顛末は、ブリーダーの廃業でした。

姪っ子の会社の同僚から、知り合いがジャパニーズボブテイルの繁殖をしていたけどやめるから残った猫をもらってくれないか?と声がかかったそうです。

当時の飼い猫2匹のことも気になったけど、猫好きな姪はとりあえず見に行ったそうです。そこにいたのが3匹の生後4~5ヶ月くらいのジャパニーズボブテイルの兄妹猫。

1匹でいいからもらってと言われて、姪が残った子はどうするか聞いたら、保健所かな?と言ったそうで、その場で3匹もらってきたそうです。



その頃はまだ保健所も繁殖させた猫を持ち込むのに規制が緩かったのです。

兄弟猫たちはみんな実家の猫になって天寿をまっとうしました。

そのとき、そうかー、純血種って商品として生み出されて消費されなかったら処分されちゃうんだ・・・と現実を垣間見てショックを受けたのを覚えています。

でも今ここでゴロゴロ気持ち良さそうな顔をしているクッドはラッキーボーイです♪「生きる!」っていう選択肢一択になったんだからね(⌒∇⌒)


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甘えん坊の猫の里親になる決意ある?


甘えん坊だと聞いていたけど、想像以上でしたわー。黒猫ゼロ君も相当だったけど、もしかして上回るかも?ってくらいです。

実はクッドくん、一度トライアルにお出かけしたことがあります。中断で戻ってきた理由はいくつかの要素が絡み合っているのだけど、そのひとつに『甘えん坊過ぎて』。

ん?なんのこっちゃ?って思う人もいるかもしれないけど、たまにあるんです。

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猫ってマイペースとかツンデレとか、犬より手がかからないとかいろいろ言われますが、それってやっぱり個体差があるんですよ。

大人猫なら留守番可能だからといって、家を長時間空ける人には甘えん坊で淋しがり屋の猫は向いてないと言えます。

誤解のないよう言いますが、これはあくまで保護猫の里親になる場合のことです。自分が保護して責任を持って飼い主になろうと決心した場合は、長時間の留守番で淋しい思いをさせるな、と思っても、それは運命共同体ですから他人がとやかく言うことではないです。

ただ、保護猫を譲渡する側としては、その子に合ったおうちを探してあげたいと思うわけです。

恐がりな子は小さなお子さんがいないご家庭がいいな、とか、遊んでもらうの大好きなかまってチャンは賑やかなご家庭が向いているかな、とかぐるぐる考えてトライアルをお願いするわけです。

クッド君は、甘えん坊なのです。保護部屋にひとりっきりにすると「うな~んうな~ん」とずっと鳴いてます。

もちろん、環境に慣れて本当の意味で安心して・・・もう少し大人になったら、後追いするようなこともなくなるかもしれません。

でも、今彼の里親さんに求めることの大事なひとつに、十分甘えさせてあげてくれること―という一文を付け加えたいと思います。


膝の上のクッド君。


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寄り添うクッド君。


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